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再び金魚

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谷間の炭鉱町に夏になると金魚売のおじさんがやってくる。
遠くからも聞こえる甲高い声を張り上げながらやってくる。
天秤棒を担ぎ、「きんぎょーおえきんぎょ」とやってくる。
その節回しをまねしながら後ろを付いていく、風鈴もちりん、ちりんと歌っている。少しの時間ですぐ飽き、一人二人といなくなり元の遊び場に戻る、おじさんは足を休めないどんどん行ってしまう。炭鉱町は一本道、山に突き当たり道は終わる。
いつの夏も帰り道のおじさんを見たことがない、あのおじさんはどこから来てどこへ行ったのだろう。
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